
インプラント治療
インプラント治療
当院では、日本口腔インプラント学会のインプラント治療指針を遵守したインプラント診断および治療を行っています。治療方法の説明をしっかりと聞いた上で、ブリッジや義歯と比較していただきますのでご安心ください。
Straumann社製インプラントを使用しています。
ストローマンは、スイスを本拠地とし、インプラント歯科学のグローバルリーダーです。世界で1400万本以上のストローマンインプラントが患者様の治療に使用されています。ストローマン製品の高い品質と信頼性は、長期治療成績によって裏付けられており,世界で信頼されるインプラントブランドです。
治療費用・治療期間については、骨造成やコンピューターシミュレーションを用いた処置の必要性の有無により患者様ごとに異なりますので、詳細については受診した際にご相談ください。
インプラント治療は噛みづらさや審美の改善手段として広く認知され,長期間の良好な治療成績が確認されています。歯を失った際の治療方法は、入れ歯(義歯)やブリッジが一般的でしたが、近年では、第3の選択肢としてインプラントが普及しています。
天然歯は根の部分が顎骨に支持されることで、その力に耐えうるようにできています。インプラントは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋入し、その土台の上に人工歯を装着するという点で最も天然歯と似た構造をもつ治療方法であるため,天然歯に近い噛み心地と見た目を実現できる治療方法です。
治療部位・お口の中の状況・患者様の求める優先順位(主にコストや治療期間)によって,このメリットが大いに活かされる場合と保険適応の義歯やブリッジの方が適している場合とがあります。よってどの方法が一番合っているかは歯科医が決めるものではなく十分な説明の上で患者様に決めていただくものと考えております。まずは,お気軽に相談ください。
インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、土台を埋め込むための骨が健康であることです。骨の幅や高さが足りない場合は、骨を補う「骨造成」が必要になります。骨造成の種類は、骨の幅を確保するための骨再生誘導法(GBR法)、高さを確保するための上顎洞底挙上法(ソケットリフト、サイナスリフト)があります。よってインプラントの長期的な安定を得るためには、神経との位置関係や歯周病の進行程度なども診断する必要があります。
また、インプラント治療は骨とチタン製のインプラントが一体化するという性質を利用しているため,お身体の免疫力や創傷治癒力が安定のために重要となります。よって全身の健康状態が良好である必要があり、全身疾患がある場合、施術が難しいことがあります。代表的な疾患として,糖尿病や心疾患なでが挙げられますが,その重症度や発症時期によっては治療可能な場合もあるため検査結果を確認の上,リスク判断をさせていただきます。また,成長発育過程の若年者に対する治療の開始時期は適切な診察の上で慎重に検討すべきです。
術後は、歯科での定期的なメンテナンスと毎日の丁寧なブラッシングも大切です。これらをきちんと行わないと歯周病に似たインプラント周囲炎を起こし、インプラント周囲の骨が減少し,支えが弱くなることで長期安定が得られなくなることもあります。
インプラントは基本的に3つのパーツからできています。土台となるのが骨に埋入するインプラント体と呼ばれる人工歯根です。当院ではStraumann社製インプラントを扱って居り,その材質は純チタンにジルコニウムを配合することで通常のチタンよりも高い強度を実現しています。人工歯根には様々な長さや太さがあり、症例ごとに最適な設計の元で選択しています。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯を装着することで咬み合わせを回復します。材質はフルジルコニア,ジルコボンドがあり、強度や色調に違いがあります。人工歯根と上部構造の間にはアバットメントという部分があり、2つを連結するとともに人工歯根を守る役割を担います。材質はチタン、チタン合金です。
周りの歯への負担がない
歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような噛み合わせを回復します。部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
残っている歯に負担がかからない
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
天然歯と同じ強さで噛める
インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い使用感が期待できます。留め具などもなく、硬いものを食べたときの違和感や痛みが少ないです。
長持ちである
インプラントはブリッジや義歯と比較し,高い残存率を実現しています。
※健康な状態でインプラントを長くご使用いただくためにメンテナンスは必須です。
見た目が自然で審美性に優れている
歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯に近い自然な仕上がりです。
インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。
手術が必要で治療期間が長くなる
顎にインプラントを埋入する外科手術で、骨と結合するまでの時間(2~5.5カ月間)も要するため、治療期間が長くかかります。
自由診療のため高額になる
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。
治療が適応できないことがある
糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子どもには適していません。顎骨の成長が阻害される可能性や治療後に天然歯と上部構造の間にずれを生じる可能性があるためです。
正しい清掃方法の習得とメンテナンスが必要
インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメンテナンスも必要になります。
インプラントには、インプラント体とアバットメントが一体となったワンピースタイプと、インプラント体にアバットメントを連結するツーピースタイプがあります。形状はスクリュー(ネジ状)タイプとシリンダー(円筒形)タイプがあります。当院では,メインテナンス時に管理のしやすいツーピースタイプ,初期固定(インプラント体が骨によって固定されること)が得やすいスクリュータイプを採用しています。
まずは、レントゲンや歯科用CTを使って、お口の状態を正確に把握することから始まります。CT検査ではスキャンしたお口の中のデータを3D化し、コンピュータ上で、埋入する部位の骨の状態(質、厚み、高さ)や血管の位置などを確認し、手術のシミュレーションを行います。この検査結果に基づいて最適な治療計画を立案します。内容はカウンセリングの時間を設け,丁寧に説明いたします。カウンセリングでは治療へのご希望やご不安などもうかがいますので、遠慮なくお話しください。
必要に応じてインプラントを埋入する前に、感染症を起こすことがないようお口の中を清掃し、菌の数を減らしていきます。
インプラントを長持ちさせるには日常の手入れと観察(メンテナンス)が大切です。清掃は歯科医師が歯ブラシや歯間ブラシなどを使用して指導します。また、定期的にかみ合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体の周囲骨の吸収状態などを診査します。装着後は4~6カ月ごとにメンテナンスを行います。
費用(1本につき) | 36万円~(税込) |
---|
CTでの画像診断料及び検査は無料です。
TOP